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【2010J1第6節】
アルビレックス新潟 0-2(前半0-0) 浦和レッズ @東北電力ビッグスワンスタジアム得点
73分 浦和(阿部ちゃん)
81分 浦和(阿部ちゃん)
FW エジ 達也
MF ロビー 柏木
MF 阿部ちゃん 啓太
DF 宇賀神 坪井 のぶひさ 平川
GK 山岸
16分 宇賀神→サヌ
85分 柏木→堀之内
88分 達也→元気
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■新潟の2010新潟は、ここまで0勝3分2敗と最下位。だが、試合前の時点でのウチの今年の失点数はナビ含めて7失点なのに対し、新潟はここまで5失点と、新潟の方が少ない。しかもビッグスワンでは3引き分けと、今年負けなし。場内アナウンス「今こそみんなの力を合わせ・・・」だったり、サポーターの「プロとしての自覚を持ち全力で闘え」ダンマクに燃えないわけがない。なので、「最下位だからね」という相手では決してなかった。
今季、Jでは清水や名古屋など新たに3トップシステムを採用したチームが多いが、新潟はその中、逆に昨季の3トップ基本から黒崎新監督の下2トップへと変更。FWに外国籍の選手もいないし、そういういくつかのことが得点僅かに2というここまでの結果に繋がっているという印象。
■波に乗れ!浦和!そういう得点力の低い状況のチームにそう簡単に点をとられる程、ウチの守備もザルではない。ただ、前述の理由もあり、相手の守備網もとても堅かった。そういう意味では、後半勝負という、予想される通りの試合展開になった。
前半ドキッとしたのは、マルシオのペナルティエリア内でのオーバーヘッドクロス(こういう意外性のあるプレーをバイタルエリアでやられるとやはり怖い)くらいで、前半最後の方は新潟の時間をつくられたが、そこでもヒヤヒヤするシーンはなく。しかしウチの攻撃も、相手をドキッとさせる攻撃はそんなにできずに、お互い決定的チャンスはつくらせない中、前半終了。
怪我の細貝と峻希に替わり、啓太と平川がスタメン。そして、怪我の宇賀神に替わり、前半途中からサヌが入った。このアフリカ人のデビューはインパクトが強かった。
サヌって思ったより結構周りを使う選手だなぁと。一人で仕掛けていける能力はもちろんあるけど、一人よがりなプレーはせず、予想以上に周りに簡単に渡す感じだった。2列目が柏木とロビーというパサータイプの選手だから、上がってきたときはもうちょっと仕掛けてもとも思ったけど、ただサヌの献身的なプレーから、組織に順応できる選手な感じが伝わってきて、これから非常に楽しみを感じる。フィンケ風赤き血のイレブンにサヌというアフリカンな血がくわわる、これまたすごくいい色のチームになりそうな気配。SBであれだけやる、前やったらどんなことが起こるのか、早く観たい。
そんなサヌのデビューもあったけど、ゴールはなく、後半勝負。達也やエジも積極的にシュートは放つし、仕掛けてもいくんだけど、セレッソ戦以来ゴールがない。しかしそんな中、阿部ちゃんやロビーの眩しく光るプレーは、今日も健在。新潟の気持ち入った守備網から、なかなかゴールを割れなかったけど、左SBサヌが中央ペナ前で攻撃に絡んで、人数かけた攻撃、サヌのヒールから最後は阿部ちゃんがゴールへ流し込みシュートで先制点。この試合は、これで決まった。ロビーのFKから追加点もとったし、守備も最後にまた新潟の時間があったけど抑えて完封。これでリーグ戦3連勝!
さっきのサヌの話じゃないけど、順応といえば、ノブヒサと坪井のCBは安定感がどんどん増してきている。昨年までは闘莉王の個が出すぎていたけど、それがない分、チームがよりまとまることができて、だからこそボランチや前の選手も自分の役割をやりやすくなっている。
CBという場所での"新生ノブヒサ"、昨日も輝いていた。だけど、忘れてはいけないのは、新潟は得点が今のところ僅かに2のチームだということ。来週のリーグ、フロンターレ戦でもこの試合魅せてくれたような、「安定感あるとられる感じのしない落ち着いたプレー」を魅せてくれれば、本物かなと思う。ただ、この年齢にきての新たな場所で、イキイキし出したのは間違いない。
ビッグスワンは、まあまあ相性のいいスタジアムで、これで2008年から3連勝。けど、08年のここでの試合は、勝ったけど、先が見えない状態だった。今は進むべき道がはっきりと見えている。こういうことを言うのはちょっと早いかもしれないけど、2010年ここまで7試合スタジアムで観てきて、今年は何か達成できる気をものすごく肌で感じている。今年のサッカーは本物だ、今年の浦和は本物だという実感。サヌという楽しみな色もくわわった。昨年と同じような成績でここまできているけど、昨年とは自分達のサッカーへの自信が全然違う。神戸でしっかり勝って、来週のフロンターレ戦で真価を見せよう!
波に乗れ!浦和!【Photo】






