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【2010J1第4節】
セレッソ大阪 2-3(前半1-1) 浦和レッズ @大阪長居スタジアム得点
21分 浦和(達也)
21分 C大阪(アドリアーノ)
54分 浦和(エジ)
79分 C大阪(香川)
80分 浦和(エジ)
FW エジ 達也
MF ロビー セル
MF 阿部ちゃん 柏木
DF 宇賀神 坪井 のぶひさ 細貝
GK 山岸
38分 セル→元気
69分 達也→啓太
88分 ロビー→堀之内
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■種まきの時期フィンケ爺は、今の時期を種まきの時期と考えているのかもしれない。昨年一年間で種をまき、だんだんと芽も出てきているようにこれまでの試合を観て感じるところだが、もっともっとたくさんの花を咲かせるために。
たしかにそう思うと、妙にこだわる4-2-3-1や、スピラを長いことベンチにおいているなど、ちょっとした爺の謎行為にも合点がいくところ。
昨年出た芽ばかりに期待せず、新たに種をまき育てる。師走の時期に満開の花を咲かせるために・・・。
■シーソーゲームの闘いの果てにオフィシャルには「大阪長居スタジアム周辺では早咲きの桜が既に満開を終えているという。赤き戦士たち、そして赤きサポーターの力で桜を赤く塗り替え・・・」とあったが、長居公園の早咲きの桜は、まさに見頃で、とても綺麗に咲いていた。
しかし、スタジアムで桜の花を咲かせるわけにはいかない。
スタメンは、前節からボランチ啓太→柏木へチェンジ、柏木の2列目にセルという攻撃的な布陣で臨んだ。このチェンジは、相手の特徴を考えてのことだろう。セレッソは、3-6-1という布陣、Jリーグでも珍しくなった3バック。3バック布陣の特徴は、4バックよりもより役割がはっきり分担されている、そしてポジションチェンジがしにくいという、より個の力が求められるということ。坪井、のぶひさのCBなど、個の力は高いが連係面に不安があるウチとしては、相性があう相手だったといえる。
前半は、開始から主導権を握ることができた。ワンダーボーイの504日ぶりという久しぶりのゴールで先制。これでさらに勢いがつくかと思ったが。集中切れ注意の時間帯に、華麗に集中力がプッツリ切れるというお家芸を繰り出し、アドリアーノにゴールへの道をつくってしまい、すぐさま同点に。(前後半開始早々や終了間際、得点直後、交代直後、一瞬プレーがきれたときなど、鹿島戦の2点目はこれでやられたが、こういう失点は早く改善してくれ。逆にそこをつけるようなチームになってほしい。)
ちょっと嫌な流れで前半終了。だが、ハーフタイム中にも、試合前からずっと続いていた、「今日はいいことありそうな予感」は持続していた。
ゴールで俺たちを熱くさせろ オーオー浦和レーッズ♪そして54分、阿部ちゃんが攻撃参加、抜群の虹色パスが炸裂、それをエジがファーへきっちりきめて2-1!(虹色パスに関しては
こちらに記載。)
しかし、ここからリードした後のおきまりがやってくる、悪い流れの時間帯が何十分続いたか。フィンケ爺の好きな、4-2-3-1へシフトもそれをさらに助長してしまった?(これに関しては上記の通り考えているので批判はしない。しかし、個人的には、今の段階では悪い効果はやはりあるように見受けられる。)。なかなか悪い流れが切れず、79分、香川に同点ゴールを許してしまう。
しかしそれでも、このどこからきたのか分からない「いいことありそうな予感」はまだあった。セレッソは前がかりになっていたし、前半からのチャレンジが効いてセレッソDFはかなり疲労もあり、チャンスは十分あった。そして、80分、エジの個人技で3-2!いいことありそう予感はあたった。最後は"POU"で締めくくり。
■可能性を秘めたセレッソフィンケ爺「私はこのセレッソ大阪のホームで勝ち点3をしっかりと奪うことができて、本当にうれしく思っています。なぜならば、私はセレッソ大阪対FC東京、それからセレッソ大阪対ガンバ大阪の映像をしっかりと見ましたが、セレッソが本当に優れたチームだと思っていたからです。セレッソはこれからもこのシーズンで、たくさんの勝ち点を奪うことになるでしょうし、このリーグでも優れた結果を残すようになるでしょう。」
まったくもって同じ感想。爺もこのコメントに、お世辞は含んでいないだろう。J2から上がってきたばかりだが、J1の18チームの中でもチームとしての熟成度は上位レベル、と前節のFC東京との試合を観て思っていた。レヴィークルピ監督は、ペトロヴィッチの如く、いい色のチームに仕上げていくのではないかと。可能性を秘めている。
そんなチームに勝ったのだ。今年まいた種も、確実に芽が出てきていることを実感できた試合となった。
■精度より工夫いいこと話で終わるのもいいかと思ったが、やっぱり書いとこう。SBに関して一言。「単調なクロスがおおすぎだ!」。
もっと精度のいいクロスを!というよりも、クロスの工夫を期待したい。
欧州観てて感じるのが、「クロスの質」というよりも「クロスのバリエーション」の多さ。ノーマルクロス、裏かきクロス、そしてビシッソクロスなどなど。
「ビシッソクロス(ビシッ即クロス)」・・・グラウンダーのシュート性のクロスで、ダイレクトにできるだけ即あげる。あまり精度を意識する必要はない。早野氏の「このビシッ!というクロスは効果的です」からとった。
これも勝手につくった単語で恐縮だが、とにかく、今の浦和にもっとほしいのは、このクロス。
中の人が予期せぬボールを放り込む。ドンピシャにあわせようが、中でこぼれたところを押し込もうが、1点は1点なのだから、もっといろいろなバリエーションのクロスをあげてほしい。
課題を挙げればきりがない。ゲームコントロールという部分でも課題は多しだが、とにかくこの試合みたいにがむしゃらに勝つということ。それを続けていくことで、ゲームを支配するということもうまくなっていこう。なによりも、勝つ!ということが、出てきた芽に欠かせない栄養となるのだから。
【Photo】
『長居公園の桜』

『長居公園の桜2』


『morishi ISM』



【番外編 青春18きっぷの旅2】
今回もしょっぱなから、ムーンライトながらのまさかの70分遅延という出来事に遭遇したが、その後は何事もなく、なんとか助かった(^_^;)
小田原→大垣(ムーンライトながら)
大垣→大阪→今宮→JR難波
JR難波→天王寺→長居
長居→天王寺→大阪→野洲→米原→大垣
大垣→東京(ムーンライトながら)



